最近どうも心がささくれだだってしまい、やさぐれている気がするので、どうにか気分を立て直すきっかけを探していたら「フジ子・ヘミング 運命の力」を見つけた。写真と彼女の書いた絵がたくさん載ったエッセイ本に近いものだ。
幼い頃から、今の彼女までが「彼女の言葉」を用いて順を追って紹介されていて「独特の彼女なり」を感じ取れてとても楽しい時間となった。
読んでいると「人生を諦めているのか?それとも楽天家なのか?」と思うときもあるけど全ては、彼女独特の倫理感と感覚なのだと思う。
熱心なクリスチャンの彼女は、徹底的な動物愛護主義者で「ベジタリアン」だ。一時は両耳の聴力を失いながらも、決してピアノへの夢を捨てなかった彼女。
そんな彼女に対して私は特別な感情を持っているし、何より・・数々の苦難の日々を乗り越えてきた者だけが持つツヤと懐の深さを感じとれる「彼女の音色」が大好き。
もちろん、コンサートにも出かけ「生の音色」を堪能したこともある。私の一番のお気に入りは「ラカンパネラ」だ。精神的に苦しい時には、エンドレスで一日中聴いている事もあるほど好きだ。何度聴いても飽きないし、いつ聴いても新鮮だ。
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