11月16日 大阪ナンバハッチで上原ひろみちゃんのライブを聴く。
画像はこちらのサイトよりお借りしました。
前回はオスカーピーターソンの前座という形だったけど、今回は上原ひろみちゃんのトリオそれ自体を鑑賞しに行くことになった。
彼女はときおりテレビ出演もあったりで、一部の人にはすでに天才的アーチストとして知られている。ジャズの本場アメリカでも、ある人に言わせれば10億人に一人の才能と言わしめたほどなんだな。
彼女のなりふりかまわない圧倒的な表現はどんなお偉いさんのゴタクやハッタリも通用しない。
彼女は自作の曲しか演奏しないのだが、それがそもそもかなり複雑。そしてジャズのインプロヴィゼイション(アドリブ)となればもうはっきり言って人によっては「聴いていられないメチャクチャ」なんだろなきっと。
こうやって彼女の音を活字で表現するなんてことはほとんどムリなんですが、無理にかけば、「彼女の感性が音になるまでの間に何も介在物がない」ということだろうか。いやまあ、ピアノという介在物があるにはあるんだけど、彼女の場合はそれが介在物になっていないということかも。
いや実は、天才の彼女にとっても表現手段であるピアノそのものの存在が既に歯がゆいといった感じがしないでもない。言うなれば、ピアノを超えたピアニスト。そんな感じかなとふと思う。